中期経営計画
コロナ禍を経ての「再構築」と「成長への基礎構築」を行う期間と位置付けた3か年計画です。
共創140計画
期間
2022年度~2024年度(3年間)
概要
対象とする3年間(2022~2024年度)を、コロナ禍を経ての「再構築」と「成長への基礎構築」を行う期間とあらためて位置づけ、
「南海が描く“2050年の企業像”」の実現と「南海グループ経営ビジョン2027」の達成に向けて、サステナブルな経営を進めるべく、なにわ筋線事業や沿線各所におけるまちづくりをはじめとする戦略投資を確実に実行するとともに、2050年に向けたさらなる成長に向けて、新たな事業の芽の育成にも投資を振り向けていく。
事業戦略
(1)公共交通事業のサステナブルな経営
激甚化する自然災害への対策等、安全・安定輸送を阻害するリスクの低減・解消のため、計画的な設備投資を実行するとともに、デジタルテクノロジーを活用した新しい枠組みの構築とブランド向上施策等により、業務効率化と収益構造の変革を図る。また、中期的には既存の鉄道事業・バス事業等を発展させ、ラストワンマイルまでの多彩なサービスを提供する「総合モビリティ事業」への進化を目指していく。

(2)選ばれる沿線づくりと不動産事業深化・拡大
2031年開業予定のなにわ筋線(仮称)新難波駅周辺や南海なんば駅周辺の開発を進めるなど、「アジアの“なんば”」を目指し、引き続き“グレーターなんば”の創造に取り組むとともに、泉北ニュータウンにおけるスマートシティ戦略をはじめとするサステナブルなまちづくり等、沿線において自治体等とともに社会課題の解決を通して地域活性化を目指す「地域共創型まちづくり」を進めていく。あわせて、すでに遂行している物流施設の高度化を着実に進めるとともに、これらの開発計画をより一層加速させるため、私募リートを設立する。

(3)未来探索
中長期視点での成長を目指し、公共交通事業、まちづくり・不動産事業に続く新たな柱の創造に注力する。デジタル顧客接点の構築による新価値創造を目指すとともに、eスポーツ事業への本格参入をはじめ、多種多様な人々が幸せに暮らせるまちづくりを目指して、外国人との共生に資するビジネス拡大に挑戦する。さらに、高野山や百舌鳥・古市古墳群等、世界遺産をはじめ沿線の豊富な観光資源を活かしたツーリズム関連事業等、新たな事業の芽の育成に十分な投資枠を確保し、さまざまな挑戦を促進していく。

人事戦略・財務戦略
(1)人事戦略
生産性向上と人財の確保・育成、多様な活躍の場の提供を通じて、新たな“人財ポートフォリオ”の構築を目指していく。
(2)財務戦略
財務健全性の維持を大前提に、必要な投資をタイムリーに実行していくため、私募リートの設立をはじめ、多様な資金調達を実施する。
数値目標
計画の最終年度にあたる2024年度の数値目標(連結ベース)は以下のとおり
営業利益※1 | 280億円 |
純有利子負債残高/EBITDA※2倍率 | 7.5倍以下 |
※1 営業利益+受取配当金
※2 営業利益+受取配当金+減価償却費
<参考>
設備投資額(3か年総額) | 1,600億円 |
CO2排出量削減(2024年度) | 2013年度比32%減 |