IRコミュニケーション

基本的な考え方

時代に即応した明確な企業理念のもと、広く社会に信頼される企業として、法令遵守はもとより、経営の透明性向上を重要な責務の一つと考えて「ディスクロージャー・ポリシー」を制定しています。この方針に基づき、株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆さまに対して、継続して、公平かつ適時・適切な情報開示に努めています。

株主・投資家の皆さまとの対話充実を促進

株主の皆さまに対しては、定時株主総会の活性化に向けた取り組みとして、第1集中日と予測される日を回避して日時の設定を行うことを原則とし、積極的な情報提供と丁寧な質疑応答に努めています。また、議決権行使の円滑化に向けた取り組みとして、招集通知の早期発送に努めるほか、発送に先立ちTDnetにより電子的に開示することを原則としています。加えて、株主の皆さまに経営状況をご理解いただくために、年2回「株主通信(NANKAI REPORT)」を送付しています。機関投資家・アナリストの皆さまに対しては、決算説明会などを通じて、経営戦略、事業内容および業績などを説明しています。加えて、なんばエリアをはじめとした当社施設の見学会、スモールミーティング、カンファレンス、個別面談など、対面とWebの両方を組み合わせ、対話の充実と理解の促進を図っています。対話の実施状況については、国内の機関投資家・アナリストの皆さまを中心に、中期経営計画「共創140計画」の事業戦略、数値計画、運輸業や不動産業を中心とした事業環境などを主なテーマに実施しています。対話から得られたご意見などについては、月1回の頻度で執行役員へのフィードバック、年1回の頻度で取締役会へのフィードバックを実施することで、持続的な成長と企業価値向上に向けた戦略の策定や施策の実行に活かしています。

 

投資家向け施設見学ツアーの様子

経営トップのIR活動への参画

昨今の情勢を踏まえ、社会が抱える課題、人々の価値観や生活様式は大きく変化しており、先が読み切れないことを前提とした変化への耐性が強い経営が求められています。このような経営環境であるからこそ、経営トップが戦略や戦術を語ることがより一層重要であると考えており、積極的にアナリスト・機関投資家との対話や情報発信を行っています。業績や中期経営計画の進捗だけでなく、取り巻く経営環境を踏まえて当社グループが目指すべきサステナブル経営の考え方や、それらを踏まえた具体的な取り組みの内容のほか、新たな経営体制に移行した背景やねらい、今後の方針などを経営トップの言葉で丁寧に説明するなど、サステナビリティの観点での情報発信も強化し、エンゲージメントの充実にも努めています。今後は、財務に直接影響を与える事業活動だけでなく、非財務領域への取り組みが企業価値を大きく変える重要な要素となっていることから、当社が展開するさまざまな事業やESGに関する取り組みについても、経営層が直接発信、対話する機会を多く設けていく考えです。

ホームページを活用し、開示情報を拡充

2022年8月にオフィシャルサイトを全面リニューアルし、積極的な情報開示に努めています。四半期ごとの経営指標やセグメント情報などの財務情報のほか、ESGデータ集などの非財務情報を開示するなど、財務・非財務の統合的な開示を推し進めています。また、トップメッセージ、CFOメッセージなど経営陣の声を掲載することで、企業姿勢の発信を強化すると同時に、機関投資家向け決算説明会のアーカイブ動画や個人投資家向けコンテンツの掲載など、より多くのステークホルダーの方々にとって有用な情報の拡充にも取り組んでいます。その結果、日興アイ・アール株式会社の「2022年度全上場企業ホームページ充実度ランキング調査」において、「総合表彰 優秀サイト」として選出されました。今後も、ステークホルダーの皆さまとのより良いコミュニケーションのため、ホームページのコンテンツ充実、質・量の両面での開示内容のレベルアップに継続して取り組んでいきます。