なんばエリアの活性化

2050年へ向けた“なんば”のまちづくり

関西国際空港と直結し、世界から関西への玄関口である"なんば"は日本の代表的なターミナルの一つであり、"なんば"のまちは国際観光都市として多くの方を惹きつけています。

南海グループは1885年の創業以来、"なんば"のまちを最大の事業拠点に据え、時代の最先端を追求するまちづくりを行い、まちとともに成長してきました。現在、より広いエリアの活性化を目指す「グレーターなんば構想」を推進しています。

2023年3月、中期経営計画「共創140計画」で掲げる2050年の企業像の実現に向け、「グレーターなんばビジョン“ENTAME-DIVER-CITY~Meet ! Eat ! Beat ! OnNAMBA~”」を策定しました。2025年の大阪・関西万博、2031年のなにわ筋線開業を契機に、当社グループが長期的で主体的にまちづくりへ取り組む宣言です。

今後の国内人口の減少、VUCA時代のニーズに機敏に応え、次代の魅力を創造します。本ビジョンは2022年4月に公民協働で策定した「難波エリアの都市格を“エンタメ”と“ステイ”の力で高めるまちづくりビジョン」を踏襲しています。

なんばは活力みなぎる大阪随一の“エンタメの街”であり、都市緑地や繁華街、ポップカルチャーから伝統文化まである“街区の多様性”、観光客やレジャー客・通勤客・暮らす人など多様な人々が集う“人の多様性”と、3つの強みがあります。来訪者に提供するのは、それを活かした“心を満たす体験”です。

2023年7月開業の「なんばパークスサウス」、2023年秋に部分完成する「なんば駅前広場」、そしてまちの"担う人"となる「まち活キャスト」を集めるプログラムを2023年内に始動させることで、より訪れたくなるまちづくりをハード・ソフト両施策で進め、「来街人数」「滞在時間」「来街頻度」を高めることでなんばエリアの熱量を持続的に保ちます。

なんばのまちづくり①
なんばのまちづくり②
なんばのまちづくり③
なんばのまちづくり④

「南海ターミナルビル近接ゾーンの整備」「〈なんば ~新今宮・新世界〉南北軸の形成」の二つを柱に「グレーターなんば」を創造

2018年に、「なんばターミナル~新今宮・新世界」の南北軸形成を通じて、賑わいの回遊空間を創出する「グレーターなんば」構想を打ち出しました。現在、インバウンドの復活、2025年の国際博覧会開催、2030年のIR(統合型リゾート)開業、2031年のなにわ筋線開業を見据え、「難波」と「新今宮」において、集客、滞在、定住、新たな出会いと交流を生み出すまちづくりを目指しています。

 

1.なんば広場(仮称)の整備

なんばは、関西国際空港や大阪のキタエリア・御堂筋エリアに直結する主要交通拠点です。その顔である駅前を、国際集客力のある「大阪のおもてなし玄関口」にふさわしい、居心地の良い広場へと再編するため、大阪市や商店街、企業等26団体が参加する「なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会」(以下、協議会)とともに官民の共同プロジェクト「なんば駅周辺における空間再編推進事業」を進めています(2023年11月:広場部分先行供用開始)。

広場を拠点とした歩行者空間拡大により、なんば各駅と周辺商店街、飲食店街などの魅力的なエリアや御堂筋などをつなげ、エリア全体を回遊するネットワークを創出するとともに、まち全体の賑わいや消費を喚起させることで、エリアの価値向上へとつなげます。

また広場部分先行供用開始以降は、維持管理、賑わい創出等将来の広場運営管理を見据えた社会実験を大阪市・協議会が協働で実施する予定です。

 

なんば広場(仮称)昼
なんば広場(仮称)夜

2.難波中二丁目開発計画エリアに新街区「なんばパークス サウス」を開業

難波中二丁目計画として複数の企業との共同事業により開発を進めてきた「なんばパークスサウス」が2023年7月にグランドオープンしました。なんばパークス南側に広がる約9,000m2を再開発し、ホテルや店舗、オフィスを誘致することで機能強化を図るものであり、なんばエリア、特になんば駅以南の賑わい促進を企図しています。

 

3.恵美須町土地開発計画を推進

グレーターなんばの基本指針である「なんばの南方向への拡大」を念頭に周辺地域の活性化に取り組んでいます。 現在、恵美須町に複数企業の若手社員・転勤者が入居するシェアスタイル企業寮「サザンクレストなんば南」の建設を進めるなど、賑わいの創出とともに若年定住人口の定着を企図したまちづくりを進めています。

 

4.新今宮駅周辺におけるまちづくり

新今宮エリアの鉄道高架下では、エリアの新たな魅力づくり・来街機会の創出を行っています。昨年高架下にオープンした駅前施設「さんかくち」では、近隣住民の方々や回復傾向にあるインバウンド旅客をはじめとする来街者の方々にお立ち寄りいただける施設として、おもてなし・賑わいづくりの拠点として運営をしています。当社では引き続き、「なんばから新今宮・新世界」の南北ラインを基軸に、賑わいの回遊空間を創出していきます。

 

さんかくち.HEIC