循環型社会の実現
基本的な考え方
自然と共生する循環型社会の実現に向けて、水・廃棄物の削減や資源の有効利用などの取り組みを進めています。特に社会課題である廃棄物や水使用の削減については総量と原単位による連結目標を定め、PDCAサイクルを回すことで環境負荷低減を図るとともに、リサイクル率の向上にも取り組んでいます。取引企業含めた上流・下流協働でサプライチェーンマネジメントに努め、循環型社会の構築を目指しています。
廃棄物の3R
環境法令の遵守とともに、事業活動に伴う環境汚染・廃棄物の発生などの環境負荷を把握してリサイクルを推進しています。
廃棄物の削減については、例えば当社の本社ビル「南海なんば第一ビル」では、紙資源・ビン・缶・ペットボトル・プラスチック用のゴミ箱を設置し、一般ゴミを12種類に分別し、ゴミ置き場に設置した重量計で正確に計測しています。
2018年度より単体の一般廃棄物と産業廃棄物の排出量を管理し、2021年度は廃棄物排出量の管理を単体から連結に拡大するとともにリサイクル状況をヒアリングするなどしてリサイクル率の把握に努めました。リサイクル率は、2022年度は一般廃棄物、産業廃棄物合わせて約91.0%となりました。
廃棄物排出量(単体)
データの対象 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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一般廃棄物等排出量(t) | 単体:南海電鉄 | 3,247 | 3,890 | 4,094 |
産業廃棄物等排出量(t) | 単体:南海電鉄 | 1,590 | 1,232 | 914 |
有害廃棄物排出量(内数) | 単体:南海電鉄 | (28) | (25) | (24) |
廃棄物量(連結)
データの対象 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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一般廃棄物等排出量(t) | 連結:南海電鉄 | ー | 10,314 | 9,952 |
産業廃棄物等排出量(t) | 連結:南海電鉄 | ー | 66,630 | 145,380 |
有害廃棄物排出量(内数) | 連結:南海電鉄 | ー | (59) | (89) |
水管理
気候変動などによる水不足や異常気象、人口増加や経済発展による水使用量の増加など、水リスクが高まっている中、さまざまな水リスクの洗い出しを行い、対策を取っています。水管理体制を整備し、取水量や水使用量をできるだけ節減するとともに、汚染物質の排出防止に努めています。
水使用については、泉大津駅やプラットプラットでの雨水利用をはじめ、井戸水などの地下水の利用、工業用水や雑用水を使用した再処理水の利用を進めることで上水道の使用量を削減しています。また、なんばパークスでは地下に浄水設備を設置しており、微生物や活性炭を用いて排水処理・滅菌した無色透明な水を、トイレの流し水や植栽への水まきなどに利用しています。
2022年度の当社グループ(連結)の取水量は、コロナ禍の影響が収束し、景気がやや回復傾向にあったことなどから1,384千m3となり、前年度に比べて増加しましたが、取水量原単位は2019年度比3.2%の削減となりました。管理領域の拡大に努めており、2018年度から全連結の取水量を開示し、2021年度から水源別内訳を開示しています。
津波・洪水といった水害リスクに対しては、連続立体交差事業や橋梁の安全対策工事などを推進しています。
取水量
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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取水量合計(連結)(千㎥) | 1,116 | 1,221 | 1,384 |
上水道水に加えて、一部のグループ会社の工業用水並びに計測可能な再処理水および地下水の集計
水使用量
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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鉄道事業(単体)(㎥) | 185,656 | 186,415 | 178,857 |
本社その他の施設(単体)(㎥) | 407,822 | 561,683 | 666,819 |