循環型社会の実現

基本的な考え方

自然と共生する循環型社会の実現に向けて、水・廃棄物の削減や資源の有効利用などの取り組みを進めています。特に社会課題である廃棄物や水使用の削減については総量と原単位による連結目標を定め、PDCAサイクルを回すことで環境負荷低減を図るとともに、リサイクル率の向上にも取り組んでいます。取引企業含めた上流・下流協働でサプライチェーンマネジメントに努め、循環型社会の構築を目指しています。

 

資源の有効利用と廃棄物3Rの推進

 環境法令の遵守とともに、事業活動に伴う環境汚染や廃棄物の発生などの環境負荷を把握してリサイクルを推進しているほか、水リスクの高まりに対応するため、取水量の削減にも取り組んでいます。

 当社では、循環型社会の実現に向け、2024年4月から南海なんば駅および周辺の当社施設(なんばCITY、なんばパークス、なんばスカイオなど)から排出される約53t(2022年度実績)の使用済みペットボトルを、新たなペットボトルに再生する「水平リサイクル」を開始することで、地球環境保護の取り組みに貢献しています。

廃棄物排出量(単体)

  
  データの対象 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
一般廃棄物等排出量(t) 単体:南海電鉄

3,247

3,890

4,094

4,393

産業廃棄物等排出量(t) 単体:南海電鉄

1,590

1,232

914

823

有害廃棄物排出量(内数) 単体:南海電鉄

(28)

(25)

(24)

(44)

廃棄物量(連結)

  
  データの対象 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
一般廃棄物等排出量(t) 連結:南海電鉄

10,314

9,952

9,897

産業廃棄物等排出量(t) 連結:南海電鉄

66,630

145,380

62,729

有害廃棄物排出量(内数) 連結:南海電鉄

(59)

(89)

(89)

水管理

気候変動などによる水不足や異常気象、人口増加や経済発展による水使用量の増加など、水リスクが高まっている中、さまざまな水リスクの洗い出しを行い、対策を取っています。水管理体制を整備し、取水量や水使用量をできるだけ節減するとともに、汚染物質の排出防止に努めています。

    水使用については、泉大津駅やプラットプラットでの雨水利用をはじめ、井戸水などの地下水の利用、工業用水や雑用水を使用した再処理水の利用を進めることで上水道の使用量を削減しています。また、なんばパークスでは地下に浄水設備を設置しており、微生物や活性炭を用いて排水処理・滅菌した無色透明な水を、トイレの流し水や植栽への水まきなどに利用しています。

    2023年度の当社グループ(連結)の取水量は、コロナ禍の影響が収束し、景気がやや回復傾向にあったことなどから1,483千㎥となり、前年度に比べて増加しましたが、取水量原単位は2019年度比4%の削減となりました。管理領域の拡大に努めており、2018年度から全連結の取水量を開示し、2021年度から水源別内訳を開示しています。

    津波・洪水といった水害リスクに対しては、連続立体交差事業や橋梁の安全対策工事などを推進しています。

取水量

      
  2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
取水量合計(連結)(千㎥)

1,116

1,221

1,384

1,483

    上水道水に加えて、一部のグループ会社の工業用水並びに計測可能な再処理水および地下水の集計

水使用量

  2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
鉄道事業(単体)(㎥)

185,656

186,415

178,857

176,623

本社その他の施設(単体)(㎥)

407,822

561,683

666,819

754,882