「なんかいの森」
なんかいの森とは
護摩壇山「なんかいの森」について
所在地 奈良県吉野郡十津川村杉清口千丈575
面積 約520ha
当社は1977年ごろからスギ・ヒノキの植林を開始し、以来、計画的な植林、施業(枝打ち・間伐)などを行っています。ブナ林などの天然林を残すなど、CO2の吸収だけでなく、防砂や水源保全、また生物多様性の保全などに貢献することから近年ではCSRの側面としても力を入れて事業を行っており、役員・社員が参加する間伐ボランティア活動を実施しています。
なんかいの森づくり推進活動
毎年恒例の「なんかいの森づくり推進活動」で、「なんかいの森」の間伐を役員・社員のボランティアで実施しています。
当活動は2008年から継続して実施しており、毎回数十名の参加者が協力して 間伐作業に取り組んでいます。
適切な間伐を実施することで、森を育て、森に年間約500t(推定)のCO2を吸収させ、地球温暖化防止に貢献しています。
500tのCO2は、約8万3千人が1日に排出するCO2排出量(一人あたりの1日のCO2排出量6kgで算定)に相当します。
活動協力:奈良県南部農林振興事務所、十津川村森林組合、峰林業
間伐作業
社員は、エキスパートの皆さん(奈良県南部農林振興事務所、十津川村森林組合、峰林業)から手ほどきを受け、おのおのがのこぎりを使って間伐作業に打ち込みました。急斜面での作業の為足場が悪く、のこぎりを引く際腰が入らず悪戦苦闘する場面も!
【番外編】 コースターづくり
一通り作業を終えたら、間伐した木材を使って「コースターづくり」を行いました。細めの丸太でも、節があったり、のごぎりがずれてしまったり・・・まっすぐキレイに切るにはなかなかの技術が必要です。
当社では、環境関連イベントに出展し、地域の皆さまにこのコースターづくりを楽しんでいただいたり、間伐材を有効活用して積み木を作ったりしています。
J-クレジットおよびオフセット・クレジットの認証取得・活用
なんかいの森J-クレジットおよびオフセット・クレジットの認証取得
「なんかいの森」を森林計画に基づき毎年間伐することで、CO2の吸収を促進し、J-クレジットを取得しています。この森林が吸収するCO2量を売買可能な「クレジット」として創出し、さまざまなイベントにおける排出分のオフセットに利用しています。
これまでの取得実績として、2013年3月に2008年度~2011年度のオフセット・クレジット1,928t-CO2の認証を取得しました。
J-クレジット制度においても、2021年1月に2019年度分のJ-クレジット509t-CO2の認証を取得しました。今後も、2020年度~2026年度のJ-クレジット3,487t-CO2の認証取得を目指します。
政府のカーボンニュートラル政策や排出権取引情勢などを慎重に見極め、取得したクレジットは低炭素社会の実現に向けて、有効に活用していきます。
J-クレジット制度とは?
国が認証するJ-クレジット制度とは、省エネルギー機器の導入や森林経営などの取組による、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。本制度は、国内クレジット制度とオフセット・クレジット(J-VER)制度が発展的に統合した制度で、国により運営されています。本制度により創出されたクレジットは、低炭素社会実行計画の目標達成やカーボン・オフセットなど、さまざまな用途に活用できます。
※カーボンオフセットとは??
日常生活や経済活動において避けることができないCO2などの温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資することなどにより、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。(環境省HPより)
J-クレジットおよびオフセット・クレジットの無償提供事例
排出量ゼロきっぷ(企画きっぷによるオフセット)
「高野山・世界遺産きっぷ」をご利用いただき、高野山にお越しになった場合に発生するCO2(1人につき約3.5kg)を、「なんかいの森」森林育成によって取得したクレジットを活用し相殺することで、CO2排出量を実質ゼロとします。
2014年度(2014年4月1日~2015年3月31日)分で93,752人のご利用があり、321t-CO2をオフセットしました。
2015年度(2015年4月1日~2016年3月31日)分で156,275人のご利用があり、535t-CO2をオフセットしました。
日時
2014年4月1日(火)~2016年3月31日(木)
対象きっぷ
高野山・世界遺産きっぷ
オフセット量
お客さまお一人につき約3.5kg(2年間で 856t-CO2)
共生の森づくりイベント(大阪府 CO2排出量「ゼロ」イベント)
活動実施に伴って排出されるCO2(参加者の移動に伴う交通機関の利用や、資材搬入などによって排出されるCO2量)を、「なんかいの森」の育成により吸収されたCO2のクレジットで相殺し、イベントに伴うCO2排出量を実質ゼロとします。
日時
2019年3月9日(土)、2019年7月20日(土)
会場
堺第7-3区「共生の森」(堺市西区築港新町)
参加人数
両日合わせて449名
オフセット実績
両日合わせて5t-CO2
主催
大阪府 (協力:南海電気鉄道株式会社)
活動内容
さまざまな樹木の苗木を植えるイベントと、その苗木の生育を助けるため草刈作業を行いました。
南海コンサート(CO2排出量「ゼロ」コンサート)
会場の照明・空調利用やお客さま・楽団員などの交通機関の利用などコンサート開催のために発生するCO2を算定しクレジットと相殺することによって、CO2排出量を実質ゼロとします。
日時
2018年11月11日(日)
会場
河内長野市立ラブリーホール
参加人数
889名
オフセット実績
6t-CO2
演奏
大阪フィルハーモニー交響楽団
主催
公益財団法人河内長野市文化振興財団、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会
協賛
南海電気鉄道株式会社
G7伊勢志摩サミットのカーボン・オフセット協力
G7伊勢志摩サミットで、首脳や関係者の自国から会場までの移動および宿泊、会場運営などに伴い排出したCO2排出量を実質ゼロにするカーボン・オフセットに協力しました。
開催日
2016年5月26 日、27 日
オフセット実績
50t-CO2
主催
経済産業省、環境省、農林水産省、外務省
出典:オフセットに対しての政府からの感謝状の同封写真