グループ共通の価値観浸透とスキル向上
基本的な考え方
事業戦略の推進や全ての事業・業務で「南海版イノベーション」に取り組むための土台となる価値観の浸透や必要なスキル向上を目指し、人財育成に取り組んでいます。
インナーブランディング活動
当社グループでは、働く人財が南海ブランドに対して共感や愛着を感じ、誇りや自信を持ってそれぞれの事業活動に取り組めるよう、さまざまなインナーブランディング活動を行っています。
一例として、新入社員向けブランド研修や、動画教材、当社グループの一般社員から経営層までを対象としたCS・ブランドに関する講演会といった多様な教育機会を通じ、ブランド向上に向けた価値観の共有に努めています。
また、学ぶだけにとどまらず、従業員自身が会社や職場を‘なんかいい’と思えるような組織風土をつくっていくために、南海電鉄の従業員を対象とした参加型の「なごみときめき活動」も実施しています。
この「なごみときめき活動」では、従業員が登場するポスターや動画で活発なコミュニケーションを促す「つながリズム」、お互いのいいところを見つけ褒めあう文化の醸成を目指す「‘なんかいいね’カード」といったユニークな取り組みを続けています。
共通スキル向上への取り組み
当社グループでは、全社員が身に付けるべきスキルを「基礎スキル」、今後の事業戦略を推進するためにスキル保有者の増加が望ましいスキルを「発展スキル」として、定めています。
「基礎スキル」を向上する施策として、階層別やテーマ別の集合研修・eラーニングやビジネススクールへの派遣などを実施し、各役割に応じた必要な基礎スキルの習得を支援しています。一方、「発展スキル」の中でも「事業創造スキル」と「データ活用・デジタルスキル」をまとめて「イノベーションスキル」と位置づけています。
このスキルについて社員一人ひとりの現状を把握するため、「DXアセスメント」を実施し、その結果に基づき、個々のレベルに応じたeラーニング、セミナー、ワークショップなどの学習機会を提供しています。その成果指標として、目標水準への到達者が全体の30%以上となることを目標に、継続的な取り組みを進めています。
また、専門人財の育成として、各系統別にスキル基準を定め、必要とされる能力要件や推奨資格を明確化しています。これらの取り組みにより、当社グループにおいて必要なスキルの向上を進めています。
教育重点目標に基づく研修・啓発の実施
当社では現在、「人財と組織風土の開発計画」の重点目標として「未来を創造する組織・人づくり」を掲げ、「イノベーション活動を実践する多様な能力の開発」「いきいきと健康で働ける環境づくり」「事業の持続可能性の担保」をテーマに、さまざまな研修や自己啓発支援制度を実施しています。
階層別研修など役割や職種に必要な知識・スキルを必ず習得させる「全体底上げ」を図る施策と、資格取得支援や社外ビジネススクール派遣など希望者および選抜者の「引き上げ」を行う施策の2つを通じて、従業員の能力向上に取り組んでいます。2024年度の研修総時間は21,293時間、1人当たり研修時間は7.8時間(人事部主催および共催のOFF-JT研修のみ)でした。
研修体系図(人事部主催及び主催のOFFーJT研修のみ記載)
1 一部のグレードのみを対象
2 経営ビジョン達成に向け、管理職層が中心となり変化に柔軟に対応し、成果創出できるよう職場風土を改革していくプログラム
自己啓発支援制度
・資格取得援助制度 ・奨励金制度 ・推薦通学スクール・推薦図書 ・通信教育講座援助制度 ・社外セミナー援助制度