ステークホルダーとの協働による沿線価値向上

沿線農業との連携と地産地消

沿線の農産物等を営業列車で輸送(貨客混載)し、難波駅の特設店舗で販売する実証実験「NANKAI FARMERS’ MARKET」 を、沿線のJA、大学などと連携して実施しております。

この取り組みは「地産地消の推進」や電車輸送による「脱炭素推進」、商品の一部に直売所での売れ残り野菜を加えることで「フードロス削減」を目指しています。

また、運営には当社の特例子会社(障がい者雇用促進会社)も加わり、「障がい者雇用の職域拡大」にも努めています。

 

NANKAI FARMERS’ MARKET販売風景

子育てするのが楽しいまちづくり

子育て世代が南海沿線で暮らすことを楽しいと感じ愛着を持っていただける取り組みを推進することにより、南海沿線が魅力的な居住地として認知されることを目的として、「家族にえがお+1プロジェクト」を行っています。

2023年度も「南海沿線全体で子どもの“好奇心の芽”を育む幅広い機会を提供し、子育てするのが楽しいまちづくりを共創する」ことに賛同いただいた沿線自治体や企業などと連携し、夏季期間に沿線各地で計47の体験イベントを展開する「『親子でわくわく体験!南海沿線』~やってみたい!を育てよう~」を開催し、フィナーレには、なんばスカイオにて各日計19のブースが出店する当社主催の「親子でわくわく!南海夏祭り」も実施します。

また、「南海沿線地域が好きで、沿線の魅力を自身のSNS等で発信してくださる方(=クリエイター)」と当社がタッグを組み「南海電鉄地域発見クリエイターズ課」として沿線の魅力を発掘・発信しています。

 

「親子でわくわく体験!」ポスター

沿線企業の魅力向上・発信支援

沿線に魅力的な働く場と働く人を増やすことを目指し、沿線企業の魅力向上・発信を支援する沿線企業魅力共創プロジェクト「#BIZ TAG NANKAI」を進めています。

2020年から沿線でのオープンファクトリーイベント(※)を支援しており、2022年度は南海沿線の4エリア(堺・泉州・河内長野・和歌山)で開催、計約9000人が参加しています。

オープンファクトリーとの協働で、なんばCITYでの出張ワークショップイベント「なんばでこうば」や、4エリアのオープンファクトリーを繋ぐ交流会等を実施しました。

※オープンファクトリー…同じエリアに所在する複数の企業が同日に一斉に工場を開放し、一般のお客さまにものづくりの現場を周遊し楽しんで頂く取り組み。企業PRだけでなく採用・育成効果、地域企業の繋がり形成等の効果がある。

なんばでこうば実施風景

沿線の遊休不動産の活用による沿線価値の向上

沿線の遊休不動産の活用とそれによる沿線価値の向上目的として、2018年度から「リノベーションまちづくりプロジェクト」に取り組んでいます。

2022年度は、和歌山市と共催で加太線にある遊休不動産の活用を考える3日間の短期集中型ワークショップ「リノベーションスクール@加太線」を開催しました。

空き地・空き家のような遊休不動産や、文化・歴史・訪れる人やくらす人など、地域のあらゆる 潜在資源を(再)活用してエリアの課題を解決するリノベーションまちづくりに取り組むことで、まちが求めていた機能を生み、エリアの価値向上によるまちの賑わい創出を目指します。

地域での雇用、人財交流

当社グループは、関西圏を中心に事業を展開し、その周辺地域の人財が多数在籍しています。
また、複数の沿線自治体との間で、従業員の相互派遣も行っています。地域での雇用・人財交流を通じて、地域社会の持続的な価値向上に寄与したいと考えています。