2025年3月22日(土)から
南海本線・泉佐野駅~和歌山市駅の一部の普通車においてワンマン運転を実施します
~今後の生産年齢人口減少により、乗務員の確保が難しくなるなか、限られた経営資源を有効に活用しながら列車本数を維持し、持続可能な鉄道事業の実現を目指してまいります~
2024年12月20日
南海電気鉄道株式会社(社長:岡嶋 信行、以下「南海電鉄」)は、南海本線・泉佐野駅~和歌山市駅において、8300系車両を使用する4両編成「普通車」の一部を対象に、2025年3月22日(土)(予定)からワンマン運転を実施します。
ワンマン運転に伴うハードウェア対策として、ワンマン運転対応車両(8300系車両)には「車両側面カメラ」を、ワンマン運転をする南海本線・泉佐野駅~和歌山市駅のすべての駅には、「進出用非常通報装置」を設置しました。
「車両側面カメラ」は、1両につき片側2台、計4台設置し、車両側面とホームの様子を撮影し、その映像が運転席のモニタに表示され、運転士は車両側面付近の様子を確認した後、列車を発車させます。
また、車掌が乗務する列車では、列車出発後に車掌が(※)ホーム非常通報装置の動作の有無を確認しますが、ワンマン運転区間で運転士がホーム非常通報装置の動作を確認できるよう、ワンマン運転を実施するすべての駅(14駅89か所)に「進出用非常通報装置」を設置しました。その他、運転士が誤ってホームの無い側の扉を開ける操作をしても、扉が開かないようにする誤開扉防止装置を導入することで、ワンマン運転時においても車掌が乗務する列車と同等の安全性が担保できるようにしました。
(※) ホーム非常通報装置
ホーム上に設置された列車非常停止ボタンが扱われたときに明滅する装置
今後、生産年齢人口の減少に伴い、乗務員の確保が難しくなることが予想されます。そのため、限られた経営資源を有効に活用し、一定の列車本数を維持するために、ワンマン運転の実施を決定しました。これにより、持続可能な鉄道事業の実現を目指してまいります。