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人がつながり、笑顔が増える、駅づくりを。巡回強化駅

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人がつながり、笑顔が増える、駅づくりを。
巡回強化駅


井原里駅前の授産品マルシェが賑わう様子
総合就労支援福祉施設・にしなりWingの利用者さんが津守駅に面した道路に落ちているごみを拾う様子
総合就労支援福祉施設・にしなりWingの利用者さんが津守駅に面した道路に落ちているごみを拾う様子

南海電鉄は、障がいのある方と就労支援事業所の皆さまと一緒に、巡回強化駅*での賑わい創出をすすめています。
駅前でのマルシェや駅構内の清掃を通じて、自然に会話や笑顔が生まれ、安心へとつながっていく。
「単に乗り降りする場所」から「人と人がつながる場所」へ。駅は少しずつ変わり始めています。
*巡回強化駅…駅係員が終日不在もしくは不在時間帯のある駅

コロナ禍をきっかけに始まった、
人のつながりを取り戻す挑戦。


駅係員が終日不在の津守駅

この取り組みが始まったのは2023年。きっかけは、ある就労支援事業所との出会いでした。
当時、南海電鉄では巡回強化駅を活性化する方法を模索し、さまざまな方と意見交換をしていました。その中である事業所の職員さんから「コロナの影響で地域とのつながりが減り、利用者さんの就労訓練の場がなくなって困っている」という話を聞いたのです。
利用者の皆さまが社会と関わる機会を求めていることと、南海電鉄が駅に賑わいを生み出したいという想い。そのふたつは、同じ方向を向いているように感じました。そこで、巡回強化駅を活動の場として使っていただくことを提案し、駅前での授産品販売がスタートしました。
その後、活動の中で「訓練の一環として清掃も手伝いたい」というご要望をいただき、駅構内での清掃活動もスタート。活動の輪は年々、広がっています。

マルシェを通じて、
駅に人が集い、笑顔が広がる。


井原里駅前の授産品マルシェが賑わう様子
井原里駅前の授産品マルシェで販売している様子

井原里駅など沿線の巡回強化駅では、たくさんの就労支援事業所が集まり授産品の販売をおこなう、マルシェを定期的に開催しています。パンやお菓子、雑貨、揚げたてコロッケなどが並び、それぞれのテントからは「いらっしゃいませ」という元気な声が響きます。通りがかったお客さまが足を止め、会話が始まる。マルシェを目的に訪れる方も増えてきました。ふだんは静かな巡回強化駅が、少しずつ賑わいを見せ始めています。


INTERVIEW

自分の作品が認められる喜びも売れなかった悔しさも、
すべて利用者さんの学びになっています。

就労継続支援B型事業所・YELLOW 職員 永橋さん

YELLOW/永橋さん

私たちYELLOWでは、主にアトリエ活動を行っていて、利用者さんが描いたイラストをメモ帳やポストカードなどにして販売しています。南海電鉄さんからお声がけいただいたときは、巡回強化駅の見守りも兼ねた活動であることに関心を持ちました。利用者さんたちにとって、社会でできることがさらに広がると考えたからです。
マルシェで利用者さんは、自分の作品が認められることを実感して、それが大きな自信につながっているように思います。
「僕が描いたんです」とお客さんとやり取りする姿を見ると、こちらも笑顔になりますね。中には売れなくて、すねて帰ってくる子もいますが(笑)、それも含めて社会を学ぶ貴重な場所になっていると感じています。

就労継続支援B型事業所・YELLOWの利用者さんが自身の作品を販売しお客さんと言葉を交わしている様子
授産品マルシェで売られているメモ帳やポストカード

INTERVIEW

初日は、緊張で声も出なかった利用者さんが、
主体的に動けるまでに成長しています。

就労継続支援B型事業所・Work&Oasis花筏 職員 高坪さん

Work&Oasis花筏/高坪さん

花筏では、就労訓練としてパンやクッキーなどの食品を作っています。私たちが大切にしていることは、作るだけでなく地域の方々と関わること。その点では、駅前のマルシェというのはとてもありがたいです。
マルシェでは販売のほかにも、駅の見回りやゴミ拾い、お客さまへの声かけなど、駅を元気にする活動も行っています。
活動を始めた頃は、緊張で声が出ない利用者さんが多かったのですが、回数を重ねて少しずつ挨拶ができるようになりました。また、お会計や袋詰めなど自分たちの役割を考えて動けるようになり、自分からお金のトレーを出したり、お盆を渡したりと、自発的な動きが増えたことに、何よりの成長を感じています。

就労継続支援B型事業所・Work&Oasis花筏利用者のみなさん
授産品マルシェで売られているパン

清掃の仕事が、
社会とのつながりを育てていく。


南海電鉄社員が総合就労支援福祉施設・にしなりWingの利用者さんに切符を手渡す様子
総合就労支援福祉施設・にしなりWingの利用者さんが西天下茶屋駅の改札口で消毒作業をする様子

清掃活動は、もともと利用者さんが清掃技術を身につける就労訓練の場として始まりましたが、南海電鉄にとっても、駅をきれいに保つうえで大切な活動になっています。
現在は主に津守駅と西天下茶屋駅で改札やパネルの消毒、ホームの掃き掃除などを行っていただいています。お客さまが通るときには作業を止め、挨拶をすることも大切にされているので、「ありがとう」と声をかけていただくことも多く、そのやり取りが、駅にあたたかい空気を生み出しています。

INTERVIEW

駅で働く誇りと責任が成長につながり、
就職できた利用者さんもいます。

総合就労支援福祉施設・にしなりWing 職員 藤崎さん

にしなりwing/藤崎さん

普段乗客として利用している駅で働くことに、利用者さんはとてもワクワクされています。電車好きで、ご家族に自慢している利用者さんもいらっしゃいます。
活動当初は緊張で小さな声だった挨拶も、しっかりとできるようになり、「駅で仕事をしている」という意識が、大きな自信につながっているようです。特に印象的なのは、話すのが苦手だった利用者さんが、この活動を通じてお客さまと接する機会が増え、社会とのつながりを持った経験からコミュニケーション能力が向上し、実際に就職につながったことです。
できることがひとつずつ増えていく様子を見ていて、自分のことのようにうれしく感じました。

西天下茶屋の駅舎
総合就労支援福祉施設・にしなりWingの利用者さんが西天下茶屋駅の駅構内で掃き掃除する様子

人と人がつながる駅づくりを、これからも。

巡回強化駅のあり方を模索していた南海電鉄と、地域とのつながりを求めていた就労支援事業所。
ふたつの思いが重なって始まったこの取り組みは、利用者さんの喜びや自信につながり、
地域にも安心や賑わいを生み出しています。
駅を「人が出会い、つながる場所」へ。これからも地域の皆さまと一緒に育んでいきます。

西天下茶屋駅の駅構内



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