なんばを彩る冬の風物詩であるイルミネーション、『なんば光旅』。その光がおりなす空間にAR(拡張現実)技術を融合させて実現した『イルミネーションダイビング』は、ただ見るだけではない、光の魚が泳ぐ海にダイブするような没入体験を生み出します。この日本初の企画がどのように生まれたのか、プロジェクトのメンバーに話を聞きました。
なんばを彩る冬の風物詩であるイルミネーション、『なんば光旅』。その光がおりなす空間にAR(拡張現実)技術を融合させて実現した『イルミネーションダイビング』は、ただ見るだけではない、光の魚が泳ぐ海にダイブするような没入体験を生み出します。この日本初の企画がどのように生まれたのか、プロジェクトのメンバーに話を聞きました。
廣田
2021年より『なんば光旅』を担当。今回のイルミネーションダイビングの発起人であり、メイン担当としてプロジェクトを牽引。
大前
2022年より『なんば光旅』を担当。プロジェクト実現に向け、関係者との調整や安全面の確保などを担当。
瀧さん
株式会社U.の代表取締役兼メディアアーティスト。イルミネーションダイビングの企画やシステム設計を手がける。
久保さん
株式会社U.のディレクターであり書道家。イルミネーションダイビングの企画やイベント運営を手がける。
なんば光旅は2012年から始まる、なんばの恒例イルミネーションイベントです。なんばに来てくださるお客さまにもっと面白いまちだと感じてもらうために、長く続くこのイベントをより進化させ、見るだけでない何か新しい魅力を、体験価値を上げられるものがないか、新しい風を吹かせられないかと考えていたんです。
でも、新しい魅力をどうやって作ればいいのだろう…と悩んでいた際、たまたまU.さん(株式会社U.)のARグラスを使ったイベントをインターネットで発見。直感的に「これだ!」と思い、急いで連絡しすぐにイベントに足を運びました。体験すると、想像以上の没入感で「これはいける!」と、直感が確信に変わりました。
わざわざ体験しに来てくださったことには、本当にびっくりしました。その熱意が何よりもうれしかったです。当時、イルミネーションとARグラスを融合させたイベントは日本中どこにもなかったので、「それなら日本初を取りにいきましょう!」と、すぐに意気投合しましたね。
まずこちらからは、『なんば光旅』という名前にふさわしい体験を一緒に作り上げてほしいという想いをお伝えしました。その中で、ただイルミネーションを見るだけではなく、どう“旅”の体験価値を高めるかを特に意識しました。
廣田さんからの想いをもとに、改めてなんばパークスを訪れました。すると、外壁全体がグランドキャニオンをイメージして創られていて、昔の海構を思わせることに気づきました。そこから、もしこの場所で光の魚を泳がせてみたら、すごく神秘的で楽しいものになるんじゃないかと思ったんです。
ただ、ARグラスはテクノロジー的にまだ発展途上のデバイス。やってみなければ分からない可能性のある部分も多くありました。それでも、「わからないならやってみましょう!」と即座に言ってくださったことが大きかったです。課題があっても人力でリカバリーしたらちゃんとお客さまが喜んでくれるからと、あらゆることにYESと言ってくれたことの強さを本当に感じました。
それも、他ではできない体験をしていただいて、それを思い出として持ち帰っていただきたいという想いから。ARグラスという身軽な機材を使って体験するプログラムだからこそ、小さなお子さまからご年配のお客さままで、老若男女関係なく楽しんでいただけるイベントにできたと感じています。
印象的だったのは、ダイビング好きなご年配のご夫婦がいらっしゃって、「この歳になると潜れないけど、海の世界を体験できてすごく感動した」とお話しくださったことです。魚をARで見る以上の体験をご提供できたと感じ、心にぐっとくるものがありました。
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