経営の最近10年

グループ人財戦略

「人への投資」と南海版イノベーションの実践促進

グループ人財戦略の策定

“2050年の企業像” で掲げる「沿線への誇りを礎に、関西にダイバーシティを築く事業家集団」の実現、持続的な企業価値の向上と社会への新たな価値提供のためには、人財こそが最も重要な経営資源である。

人的資本経営の取り組みをさらに加速させるため、当社グループでは2024(令和6)年に「南海グループ人財戦略」を策定した。

人財戦略に基づく人事施策、つまり「人への投資」を行った結果目指すのは、従業員一人ひとりが幸せや充実・成長を実感できる環境をつくることである。そして、多様な人財がいきいきと働ける環境を実現することで、社会や顧客の真のニーズを捉えて具現化する「南海版イノベーション」の実現につなげていく。これは、個々の業務において大小を問わず社会や顧客の望みに応え、その成果が事業創造、既存事業のバリューアップ、業務改革へと波及することを意味する。その実現には、社会や顧客が本当に望んでいるものを正しく捉え、目の前の業務の中で実践的に挑戦する姿勢が求められる。

様々な専門性向上への取り組み
(キャリアコース制の導入)

当社グループでは、経営的視点・スキルを持つ人財(経営人財)と、各事業に精通した専門性の高い人財(専門人財)の双方の確保と育成に取り組んでいる。さらに社内での専門人財の育成強化を狙いの1つとして、2023年度から「キャリアコース制」を導入した。一般従業員を「マネジメントコース」「エキスパートコース」「鉄道プロフェッショナルコース」の3コース制とし、各コースに応じた配置・育成方針に則って人財育成を推進している。

本社部門の働き方の柔軟化

従業員が働きやすい環境を整備し、働き方改革による生産性向上を推進するために、従業員が働く時間と場所を選べるよう、2019年度からスライドワーク制度(始業時刻を選択できる制度)と半日年休制度を、2022年度から在宅勤務制度を導入した。

さらに、新しいことに挑戦する風土づくりや働きやすい環境づくりを狙いとして、2023年5月に本社部門でビジネススタイルの服装(スーツ・ネクタイなど)だけでなく、自由度の高い服装での勤務を可能とする「服装の柔軟化」の正式運用を開始した。一方、2020年6月から本社の各部門において順次導入を進めてきた「フリーアドレス」について、部門の垣根を越えて共創を加速させるため、2023年7月、「つながり」「コミュニケーション」「多様な働き方」をキーワードとして、本社事務所の一部フロアを大幅リニューアル。同年10月には、社員食堂のリニューアルによるミーティングスペースの拡充も進めた。

健康経営の推進と育児介護支援

すべての人財が心身ともに健康でいられるよう、2022年6月に「健康宣言」を制定し、同時に健康経営の取り組みについて全社的かつ横断的に連携を図る健康経営推進委員会を発足した。2025年には、「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定された。

また、「育児・介護などを行う人財に、業界最高水準の働きやすい環境を提供すること」を中期的に目指す姿とし、2019年度から現業部門の育児短時間勤務を拡充、2023年度に、ベビーサポート休暇(男女問わず産後期間に取得できる最大10日の有給休暇)を導入した。

これらの取り組みにより、女性従業員の育児休職取得率および休職後の復職率は10年連続100%、2024年度の男性従業員の育児休業など育児目的休暇取得率は97.7%と高い水準となっている。