経営の最近10年

2025~2027

新たな南海グループへの生まれ変わりに向けて

「NANKAI グループ中期経営計画 2025-2027」を発表

2025(令和7)年から2027年にわたる3年間は、「共創136計画」から「共創140計画」を経て、「南海グループ経営ビジョン2027」の締めくくりとなる3年間である。また、訪日外国人の増加に加えて、2025年には大阪・関西万博が開催、関西国際空港の機能拡張が実施され、今後も2030年秋ごろには大阪IR(統合型リゾート)の開業、2031年にはなにわ筋線の開業が予定されているなど、関西の経済は大きく成長する機会に恵まれている。

このような環境の中で、2025年からの3年間を、将来にわたって社会的使命を果たし続けるため、従来のあり方から脱却し、新たな南海グループへの生まれ変わりを図る期間と位置付け、「NANKAI グループ中期経営計画 2025-2027」を策定し、2025年3月31日に発表した。

関西経済の成長への期待がある一方、人口減少のスピードが顕著であるといった事業エリアの厳しい将来を見据え、コロナ禍で傷んだ財務状況が改善した今だからこそ、積極的な攻めの一手を打つべきと判断。基本方針を、「社会的使命を今後も果たし続けるため、利益を維持しながら、企業価値の大きな向上に向けてコア事業(不動産事業、公共交通事業)の強化(集中投資)を最優先」としたうえで、最優先事項である「重点戦略」と、当社が社会的使命を果たし続けるために普遍的に実行していく「基盤戦略」を設定。3か年の投資総額は過去最大の3,600億円を計画している。

「飛躍的な不動産事業の拡大」「未来を拓く公共交通事業への変革」の2点を重点戦略に掲げ、当社グループにおけるコア事業を改めて明確化した。不動産事業は、M&Aなどの手法を選択肢に加え、大家業から総合不動産事業への脱却を図ることとしており、まちづくり会社への移行を見据え大きな変化を図っていく。公共交通事業は、事業の将来的な存続は現状の延長線上では困難であるという危機感のもと、未来のために必要な投資を集中的に実行することで、事業の存続と成長に挑戦していくこととした。

「NANKAI グループ中期経営計画 2025-2027」発表
「NANKAI グループ中期経営計画 2025-2027」発表

基盤戦略としては、新事業のスケールアップ実現と未来探索の継続、「選ばれ続ける沿線づくり」の具現化、コーポレート戦略(人財戦略、DX 戦略、財務戦略)と事業戦略との連動強化を掲げた。

最終年度にあたる2027年度の数値目標は以下の通りとした。

営業利益(受取配当金を含む)
360億円以上
有利子負債残高/EBITDA倍率
7倍台
ROE
7%程度

営業利益+減価償却費+のれん償却費

社会的使命・行動指針を策定

現行の企業理念やグループ経営方針、南海人五則などの理念類を整理するため、2024年1月に立ち上げた「南海グループ新指針プロジェクト」(通称「シンシシンプロジェクト」)により検討を進めた。南海グループ全体の従業員が共感できるものにするため、様々な立場のグループ従業員へのアンケートやヒアリングも実施。これらの結果を踏まえ、「しあわせなくらし」を軸とした社会的使命、行動指針を策定、2025年10月1日に社内公表した。
また、当社は、2026年4月1日に株式会社NANKAIと商号を変更し、鉄道事業を分社化、新たなNANKAIグループに生まれ変わる。
同日、この機に策定した、NANKAIグループの社会的使命・経営規範・行動指針や「2050年の企業像」等から成る「NANKAIシシン」および鉄道事業を承継する南海電気鉄道株式会社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を施行する。

【社会的使命】

私たちは、地域を起点に人々と向き合い、
「しあわせなくらし」を育み、広げ、
未来へとつなげます。

【行動指針】

あたたかさ
人の心に寄り添い、思いやりある行動をしよう
誠実さ
地域や社会の信頼に応えるために、
真摯に取り組もう
使命感
自らの役割を全うし、胸を張れる仕事をしよう
進取の精神
時代の先を見つめ、人の期待をとらえ、
より良くすることに挑戦しよう
共創
垣根を越えて力を活かしあい、
みんなで実現しよう