運賃改定の実施について

当社は、2023年10月1日(日)に運賃改定を実施いたします。

 

 今後も当社では、これまで培ってきた安全・安心の運輸事業の歴史とその責任を、“人と人” 、 “まちとまち”、そして“人とまち”をつなぐ多様なモビリティ事業への深化で具現化し、未来につなげていくという公共交通事業者としての使命を果たしていく所存です。

 

新運賃はこちらの運賃検索サイトからご確認いただけます。

改定の理由について

当社は、沿線の定住人口・交流人口の増加による地域活性化を目的として、宅地開発や地域と協働した観光振興、2014年の泉北高速鉄道の南海グループ化による利便性向上等の様々な取組みを実施するとともに、インバウンド旅客の増加に応じた受入基盤の整備にも尽力してまいりました。しかし、沿線の生産年齢人口は、1995年をピークに今日まで減少を続けており、今後もこの傾向は継続すると予測されております。


 同様に、当社の輸送人員についても減少傾向が続いていることに加え、2020年度以降はコロナ禍による「新たな行動様式」の定着が進み、鉄道の利用機会の減少やインバウンド旅客の回復遅れ等により、鉄道の利用者数は今後もコロナ前のレベルへの回復は見込めないと想定しております。


 今後の鉄道需要増を見込みがたい中、公共交通事業としての“安全・安心・信頼”を大前提としたサステナブルな鉄道輸送を実現していくためには、バリアフリーや環境対策、利便性、防犯等社会変化に応じた質を高める取組みと効率性を追求することにより、事業の成長を持続していく必要があります。


 そのためには、現段階で将来に先送りすることのない計画的な設備投資が必須となっており、今後もコロナ禍以前の設備投資水準をもって、事業上のニーズ及び社会から要請される価値に対応していく必要があると認識しております。


 これまであらゆる経営合理化策やコスト削減に努めてまいりましたが、28年間維持してきた現状の運賃水準では、上記設備投資による安全・安定的な輸送基盤の強化や、社会的要請に応えるサービスの高度化といった価値の持続的提供には限界があると判断し、当社の最大限の経営努力の継続を前提としてお客さまに費用の一部をご負担いただきたく、運賃の改定を実施させていただくことといたしました。

 

主な改定内容について

1.実施時期  2023年10月1日(日)

 

2.初乗り運賃、改定率および定期割引率

 
  初乗り運賃 改定率(増収率) 割引率
    普通運賃 通勤定期 通学定期 合計 通勤定期 通学定期
旧運賃 160円 38.8% 79.1%
新運賃 180円 9.0%
(7.8%)
12.3%
(12.0%)
4.5%
(4.1%)
10.0%
(9.3%)
37.0% 80.2%

    初乗り運賃(1km~3km)は20円、4km~15kmまでは30円、16km以降は40円の改定

     

 

3.特定運賃の新規設定
  難波駅~中百舌鳥駅間に特定運賃(普通運賃のみ)を新たに設定いたします。

 
旧運賃 (改定運賃) 特定運賃
340円 (370円) 350円

 

難波駅~中百舌鳥駅の区間内にある同額区間についても、同様に特定運賃の適用区間となります。
(以下の黄色の8区間が対象となります。)

 

 

4.新運賃(定期旅客運賃)

5.新旧運賃比較表

6.その他
  以下の運賃・料金は変更いたしません。

  ・空港線加算運賃
  ・りんくうタウン駅~関西空港駅間の特定運賃
  ・鋼索線運賃
  ・特別急行料金、座席指定料金、特別車両料金
  ・定期特別急行料金、定期座席指定料金

 

当社の取り組み

 

運賃改定に関するQ&A

運賃について

料金について

その他

 

改定に関する参考情報

    「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

    「ICOCA」は西日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。

    「PiTaPa」は株式会社スルッとKANSAIの登録商標です。