極楽橋駅リニューアル

 当社では、高野山と高野山麓エリアを活性化すべく、近年様々な取組みを実施しています。2020年7月、それらの取組みの一環としてお客さまに「極楽橋駅」を旅の目的地として楽しんでいただけるように、「はじまりの聖地、極楽橋。」をコンセプトとした駅のリニューアルを行いました。

 駅名の由来となった「極楽橋」は、高野山への参詣道沿いにある橋であり、俗世と聖域の境界とされてきました。その言い伝えを反映し、電車側コンコースを「俗世=黒」、ケーブルカー側コンコースを「聖域=赤」、そして、両コンコースの境界部を「はじまりのみち」として繋ぎ、俗世から聖域へと導く空間の演出を行いました。天井には色とりどりの高野山ゆかりの動植物や「極楽橋」から連想される美しい極楽鳥を描き、聖地を予感させる空間に仕上げました。また駅構内には、体験型スポットとしてモダンなデザインの手水舎や「はじまり」にちなんだ決意や願い事を書いて頂ける願掛羽を設置しました。


  • はじまりの天井絵巻

    はじまりの天井絵巻
    高野山ゆかりの動植物が色鮮やかに描かれている。全50種類のモチーフからお気に入りを見つけてみて。

  • 宝来天井絵

    宝来天井絵
    高野山の縁起物である「宝来」をモチーフに美しい極楽鳥とともに干支や縁起物が描かれている。


  • はじまりのみち

    はじまりのみち
    ケーブルカー側のコンコースに近づくにつれ、フラッグの色がどんどん赤色に。聖域の入り口に近づいているという臨場感が味わえる。

  • 極楽鳥の願掛羽

    極楽鳥の願掛羽
    願い事を誓うとご利益があるかも。願掛羽は毎年3月に行われる「高野の火祭り」にてお焚きあげが行われる。


  • はじまりの手水舎

    はじまりの手水舎
    高野山に向かう前に心身を浄めるモダンな手水舎。水底には極楽鳥のガラスアートが。

  • 列車行先案内盤

    列車行先案内盤
    列車の運行時間・状況が一目で分かるよう、2列車表示の行先案内盤を設置。時間に余裕をもって駅を堪能できる。


 このように極楽橋や高野山にまつわる「この場所ならでは」の背景やストーリーを絡め、多くの感動を提供し、そしてお客さまから共感を得られるように多種多様な工夫を施しました。さらに天井絵や体験型スポットなど全てにおいて、細部にまで写真映えを意識し、世界観への没入感を味わえるような色合い・配置にこだわりました。
 「ここから聖地へ」、聖域への入り口となる愛される駅をお客さまとともに目指し、新しく歩みを進めてまいります。


  • 担当者コメント
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    沿線価値創造部 仲矢 明子(写真中央左)
            松本 実咲(写真中央右)
    広告宣伝部   金岡 伸二(写真左端)
            大門 浩子(写真右端)

  •  私たちをはじめ、複数の部署からなるプロジェクトチームを発足し、今回の極楽橋駅のリニューアルを進めていきました。部署横断型プロジェクトとして連携を行う場面で苦労することもありましたが、力を合わせながら試行錯誤を繰り返し、オープンに至りました。今まで高野山に親しみを持ってくださっていたお客さまは勿論、更に多くの方に高野山での感動を味わっていただけるように、「若者」から「ご年配」の方まで満足していただけるような仕掛けづくりを心掛けました。特に天井絵の図柄は、お客さまが写真を撮る角度をとことん追求して「赤色がかぶらないように」や「大きく映るところがカラフルになるように」など、配置を何度も考え直しました。お客さまが電車を降りた後、笑顔でリニューアルした駅舎の写真を撮影してくださる光景が私たちにとって、一番幸せな瞬間です。これからもお客さまに「満足と感動」を提供できるように更にプロジェクトを進めてまいりたいと思います。

  • 担当者コメント
  •  グッズは日常生活で毎日使っていただけるものを検討。新しいターゲットである若い女性にも愛されるものを作るため、会議を重ねました。駅と同様のコンセプトを大切にしながら、お渡し用の袋までこだわりぬきました。