当社では2019年3月に新型高野山ケーブルカーを導入しました。
 その際、車両や巻上装置を新しくしただけではなく、積雪対策として新たに「融雪器」を導入しました。

 上り下りのケーブルカーが行き違う離合部では、車両を牽引する索条(ケーブル)を支持する誘導滑車が積雪によって凍り付き、索条が浮き上がる可能性があるため、従来人力での雪かきが欠かせませんでした。しかし、近年の積雪量の多さなどから人力だけでは負荷が大きいため、新たな対策が求められていました。そこで、新型ケーブルカーの導入に合わせ、鉄道線のように機械の力で雪を溶かす融雪器を導入することになりました。
※鉄道線の融雪器についてhttp://www.nankai.co.jp/company/csr/voice/201902_5.html

 しかし、鉄道線で使用している融雪器のほか、さまざまなタイプの融雪器で試験を重ねましたが、なかなか良い結果が得られませんでした。そんなときに出会ったのが北海道などの積雪地域で普及していた赤外線融雪器。これはホテルの玄関や駐車場などで使われていたもので、鉄道会社での使用実績はありませんでしたが、試験をしてみると結果は良好。初めての採用となりました。
  新たに得た頼もしい味方とともに、高野山の厳しい冬においても安全にケーブルカーをご利用いただけるよう、努めてまいります。

 

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ケーブルカーが行き違う離合部

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ハロゲンランプから遠赤外線の光を照射して雪を溶かします

  • 担当者コメント
  • 高野山検車区 濱口 光博

  •  新型ケーブルカー導入にあたっては担当者の1人として携わり、現在はケーブルカーが走る現場である高野山検車区で実際の運行に携わっています。融雪器のみならず、自分自身が導入を担当したケーブルカーの運行に引き続き関わることになり、縁のようなものを感じています。
     新たに導入した機器については、長年使っている機器以上に、きめ細かに状態を把握し、細心の注意を払ってメンテナンスを続けることが求められます。責任の重い仕事ですが、新型ケーブルカーを末永く、安心してご利用いただけるよう、頑張っていきたいです。