ケーブルカーはどう動くのか?
運転の仕組み
鉄道は、急勾配になると、線路と車輪の粘着力によって走行できません。そこで、山上(高野山駅)の巻上機の回転により、ケーブルで車両を動かしています。
高野山ケーブルカーの場合、1本の長いケーブルの両端に1編成ずつ車両が取り付けられており、「交走式(つるべ式)」といって、井戸のつるべのように片方の車両が引き上げられると、もう片方の車両が下りてくるという仕組みで動いています。

行き違いの仕組み
ケーブルカーの車輪は左右で異なる形をしており、レールを挟んでいるフランジタイヤ(溝型車輪)が、山上まで1本でつながっている外側のレールに沿って進みます。
行き違うケーブルカーはそれぞれフランジタイヤ(溝型車輪)の位置が逆になっているため、常に同じ方向に進路を取り、行き違いが可能になっているのです。ポイントを切り換えて、進路を構成している訳ではありません。
